懐かしい髭


髭剃りというのは、そもそも人に対する身だしなみを気にしてするものなので、自粛で自宅にこもるということは、髭を剃らずに伸ばしてみようという動機になる。


この機会に伸ばしてみたという投稿を見て、髭を生やしていた頃を思い出した。


生やし始めた動機は、自分の殻を打ち破るためだった。身だしなみのために出来なかったことをやったら、自分にどんな変化があるのだろうかという好奇心からだ。


というのは、日体大の伝統を誇る男子学生寮で無事1年を過ごし切った私にとって、決められた規則を守ることはそんなに苦ではない。逆に言うと、決められた所から外れられないというサガも同時に備わってしまった。


大げさに映るかもしれないけれど、私にとって髭を剃らないということは、スゴイ挑戦なのだ。


初めて生やしたその頃はまだ修行中の身で、勤めていた治療院に来られる馴染みの患者さんからは不評で、次第に髭面になってゆく姿に「えっ?」て感じの反応に。


特に女性の反応はハッキリしていて、髭面を嫌う人がこんなに多いものかと驚いた。


「先生変!」「気持ち悪い!」「髭キラーイ」と反応はハッキリしていたが、笑みを浮かべながら言われる雰囲気に甘えて、私の挑戦はそこを辞めるまで通した。


家に籠もって人に会わないようにするわけなので、やろうと思ったらできる環境なんですね。生やしてみたという姿を見て、髭を生やしていた当時がとても懐かしく感じました。







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